犬を飼うと決まったら どこから犬を迎えるか

犬を飼いたいと思ったとき、どこから犬を迎えるのが良いのでしょうか?

犬を迎える方法は、ペットショップやブリーダーから購入する方法や、保護犬の里親になる方法があります。それぞれ、考え方も性質も違っているため、メリット・デメリットがあるかと思いますので、ここでお伝えしていこうと思います。

犬を飼うということは、これから十数年に渡って一緒に暮らしていく、大切なひとつの命を迎えるということです。どこから迎えるかによって、子犬の過ごしてきた環境が異なり、子犬の性格に影響を及ぼしてくることと思いますので、それぞれのメリット・デメリットを知って、どこから迎えるか検討するときの参考になればと思います。

もくじ

犬を迎える ブリーダー

家族に迎い入れたいと思っている犬種が、すでに決まっている飼い主さんは、ブリーダーから迎い入れることかと思います。
その犬種が好きだからこそ、子犬から育ててみたいと思っているかと思いますので、まずは迎い入れたい犬種を、あなたと同じように愛し、じっくりと大切に育てているブリーダーを探しましょう。

と言うのも、ブリーダーと言えば、特定の犬種に特化し、愛情を込めて子犬から、親犬に対しても愛情たっぷりで育てているイメージですが、最近は、繁殖工場のようになっているところもあるようです。そのため、ブリーダーだから大丈夫!と思い込まずに、飼い主さん自身で見極めることが必要になっています。

実際に伺って、犬舎の環境や犬たちの様子、犬たちへの接し方をご覧になることをオススメします。例えば、母犬に会えない、兄弟犬と遊んでいる姿を見られないなど、納得できないところがある場合、そこから迎える必要はないと思います。親犬の性格や生活環境は、子犬に影響していきます。親犬の性格や健康に関しても、しっかり確認しましょう。

また、ペットショップのように、いつでも子犬がいるということではありません。犬たちの健康を考えて、犬のことを何よりも優先しているブリーダーだからこそ、子犬の誕生も犬たち優先のタイミングなのです。例え、あなたが飼いたいと思ったタイミングに子犬を迎えることができなくても、ひとつの命を迎えるということの意味を、より深く考えることのきっかけになるかと思います。

【メリット】【デメリット】
・両親の性格や病歴がないかと確認できる

・新生子期から社会化期に大切な、成長過程を親犬や兄弟犬と過ごすことで社会性を培った子を迎えることができる

・ブリーダーから、その子の性格やアドバイスを受けられる

・信頼できるブリーダーを探さなくてはいけない

・信頼できる飼い主さんにしか譲らない

・子犬が生まれたときに譲ってもらえるので、すぐに迎い入れることができない

犬を迎える ペットショップ

ペットショップでの生体販売は、子犬を見るのに一番身近な存在です。犬が過ごしている環境については、ペットショップによってさまざまですが、清潔な居場所が確保されているか、子犬同士で遊ばせているか、スタッフの子犬への対応は信頼できるものか、その子犬に対して愛情を持って接し、納得できる知識を持っているか、なども確認していきましょう。

気になる子犬がいたら、声をかけて、触り、抱き、お互いの相性を感じ取ってください。また、小さなガラスケースの中では、表現できることも限られていますので、子犬同士で遊んでいる姿を見せてもらうこともオススメします。

また、購入したペットショップで、パピー教室やしつけ教室を開催しているところもあるようです。社会化が必要な時期であれば、利用してみても良いかもしれませんが、迎い入れた子犬が楽しんでいるかしっかり観察し、何より飼い主さん自身がその内容に納得しているかを確認してください。もしも、内容に疑問を感じることがあれば、しっかり質問し、納得できないようであれば、無理に通わなくても良いと思います。

愛犬を迎い入れてすぐの時期は、飼い主さんとの関係作りにとって、とても大切な時期です。飼い主さんも一緒に、子犬にとって、楽しい、嬉しい時間を過ごしてあげてくださいね。

【メリット】【デメリット】
・一度に数種類の犬を見ることができる

・購入後の病気や表紙に対して、保証制度を設けている店が多い

・飼いたいときに、すぐ迎えることができる

 

・親犬や兄弟犬と早くに引き離されているため、社会性が身についていないことが多い

・親犬や兄弟犬と過ごす姿が見られない

・一頭ずつケースに入っていることが多いため、性格を見極めることが難しい

犬を迎える 動物保護施設

最近、保護犬の里親になることを検討する方も増えてきました。
保護犬とは、飼い主の都合による飼育放棄や迷子、他にもさまざまな理由によって飼い主が居なくなってしまった犬たちのことで、動物愛護センターや保護団体で一時的に保護され、終生家族になってくれる里親さんを待っています。

これから犬を家族に迎え入れようと思っている方には、このような犬たちの存在を知っていただくと共に、迎い入れた愛犬をこのような存在にしない覚悟を持っていただきたいと思います。

保護犬を迎い入れることは、犬を家族に迎い入れる選択肢のひとつになり、ひとつの命を救うことにつながります。しかし、各保護団体で設けられている基準をクリアすることが必要だったり、以前の飼い主が手放した理由があることを考えると、安易に里親になることもオススメできません。それは、その子に再び飼い主を失う経験をさせたくないからです。

ある程度、年齢を重ねている子もいるでしょう、過去に嫌な経験をしている子もいるでしょう。しかし、その子のありのままを受け入れ、しっかり向き合う覚悟がある飼い主さんには、是非、里親さんになっていただきたいと思います。

【メリット】【デメリット】
・成犬の場合、どんな性格なのか、ある程度しることができる

・命を救うことができる

・先住犬や家族との相性をみる期間を設けることができる(各施設での規定有り)

・各団体の規定をクリアする必要がある

・希望の犬種を探さなくてはいけない

・保証制度はない

 

 

最後に

犬をどこから迎えるかについて、ブリーダー・ペットショップ・動物保護施設、それぞれのメリット・デメリットをあげてみましたが、いかがだったでしょうか。

我が家の犬たちは、1頭目は一般家庭で生まれた子、2頭目はブリーダー、3頭目はペットショップからの一般家庭の飼育放棄を里親として迎い入れました。
愛犬たちそれぞれの様子と、犬の幼稚園での経験から、新生子期に親犬や兄弟犬と育った犬は、その後の適応力や順応性が高く、自信に満ち溢れていると感じています。しかしながら、早くに親兄弟から離されてしまったペットショップの子犬でも、飼い主さんの元でたくさんの愛情を受けて、地道な社会化を続けながら、楽しい嬉しい経験を積んでいくことで、自信を身に付けていくことも確かです。

どこから迎い入れたとしても、ありのままの愛犬を受け入れ、愛を持って育てていくことで、幸せな犬との暮らしにつながっていくと思います。「どんなことがあっても、この子を私が守りぬく!」とどんと構えて、長くはないその犬生を、一緒に楽しんでいただけたらと思います。

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