知らない犬を勝手に触らないで!

好みの犬を見かけたとき、「触りたい!」と思う方もいらっしゃるかと思います。

しかし、全ての犬が、触られるのが好き!ではない、ことを知っていますか?
撫でられたり、触られることが苦手な犬もいるのです!

ここでは、知らない犬や初対面の犬と接するときの基本的なことや

知らない犬に不用意に近づいたり、触ったりすることが、
どんなことにつながるのか?を、お伝えしたいと思います。

もくじ

犬の立場になってみよう!

もしもあなたが、知らない人に急に触られたら・・

もしもあなたが、知らない人に急に触られたとしたら、どう想いますか?
私だったら、「止めて!」って思います。

もしもあなたのお子さんが、知らない人に急に撫でられたら、どう思いますか?
私だったら、「勝手に触らないで!」って思います。

その気持ちは愛犬に対しても同じで、知らない人に急に触られると、
私も犬たちもびっくりするので、止めて欲しいのです。

もちろん、知らない人に急に触られることが不快ではない人もいらっしゃるでしょうし、
触られることが好きな犬もいるでしょう。

しかし、みんながみんなそうではない、一頭一頭違うということを、
知っていてほしいと思います。

犬との挨拶の前に、飼い主さんと挨拶を!

愛犬のことを一番わかっているのは、飼い主さんです。
なので、犬に挨拶をする前にまずは、飼い主さんに挨拶をしましょう。

そして「触っていいですか?」と、飼い主さんに聞いてみましょう。

触るときに注意することを教えてくれたり、その子が触られて嬉しいところを
教えてくれるかもしれません。

また、触られることが苦手な犬の飼い主さんから、断られることもあるかもしれません。

断られたとしてもそれは、愛犬のことを大切に思っているからこそなのです。

また、飼い主さんの方も、愛犬に嫌な思いをさせてまで、触ってもらう必要はありません。

無理をせず、大切な愛犬を守ってあげてくださいね。

本当の犬好きとは?

どちらが本当の犬好きだと思いますか?

かわいらしい犬を見かけ、触りたいと思ったあなたは、

「触っていいですか?」と声をかけました。すると飼い主さんから、

「ウチの犬、触られるのが好きじゃないんです・・・」と返事がきました。

そんなとき、

①「そうか、触られるのが好きじゃないんだね」と思うのと、

②「せっかく触ってあげようと思ったのに」と思うのと、

どちらが本当の犬好きだと思いますか?

受け入れる気持ちから、生まれる安心感

①「そうか、触られるのが好きじゃないんだね」と、

その犬の気持ちを尊重し、受け入れることができる人が、本当の犬好きではないでしょうか?

②「せっかく触ってあげようと思ったのに」は、

自分の気持ちを満たす、ためだけではないでしょうか。

人間の性格がそれぞれであるように、犬の性格もみんな違います。

ぜひ、目の前にいる一頭一頭の犬の気持ちに、受け入れてあげてみてください。

あなたが受け入れてあげることは、その犬だけでなく、飼い主さんの安心にもつながっていくのです。

そして巡り巡って、あなたが受け入れられることにつながっていくのだと思います。

不注意な行為から生まれたモンダイ

急に触られたことで、吠えるようになった

その犬は、初めての人とはゆっくり仲良くなるタイプの子でした。

ある日、知らないおばさんに急に触られ、おばさんに向かって吠えました。

「止めて!」と言ったのです。

それ以来、そのおばさんを見かけると、吠えるようになりました。

飼い主さんは、気付いてあげられなかった自分を責め、愛犬が嫌な思いをしないように
その方と会わないように気をつけていましたが、ある日再会してしまいました。

それ以来、似たようなおばさんを見かけると、吠えるようになってしまいました。

愛犬が吠えたことで不快な顔をされ、飼い主さんも傷ついてしまいました。

おばさんも悪気はなかったとは思います。

しかし、つい触ってしまったことから生まれた代償は大きく、
その犬と飼い主さんが、背負うことになりました。

「触っていいですか?」

このたった一言で、避けられたことだったと思います。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

しかし、この飼い主さんとご愛犬の絆は強かった♡
今は、おばさんを避けながら、笑顔でお散歩に出ています。

飼い主がわからない犬には触らない

日常の中で、犬だけに遭遇することは少ないかもしれませんが、
時々スーパーの入口につながれていたり(これもどうかと思いますが)、
ドッグランなどでたくさんの犬がいた場合、犬と飼い主さんが結びつくまでに時間がかかったりします。

「飼い主がわからない犬には触らない!」これはもう絶対です!

飼い主さんがそばにいないとき、犬にストレスがかかっていることも少なくありません。
急に触ったことで、咬傷事故につながる可能性もあるのです。

そんなとき、一番の被害者は犬でしょう。

飼い主がわからない犬には触らない、そして、愛犬にストレスがかかる状態に置かない。

お互いに気を付けていきましょう。

まとめ

犬はものではありません。一頭一頭個性を持った、大切な命です。

そして、状況もさまざまです。

触られたい子もいれば、触られたくない子もいますし、相手によっても変わるのです。

犬にだって、嫌だ!という権利があるのです。

犬を飼っている人も、飼っていない人も、犬たちも、みんなが安心できる共生を願って・・

 

犬のパーソナルスペースを理解して、愛犬を守ろう

 

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