子犬を迎えたら社会化をしよう!

子犬を迎い入れたらできるだけ早く、社会化を始めましょう。

社会化をしていく中で、迎い入れた子犬はどんな性格なのか、

どんなことに興味を持ち、どんなことに躊躇するのか、

その子のことを少しづつ、理解してあげることができます。

家族として向かい入れた愛犬と飼い主さんのより良い関係作りのためにも

飼い主さん自身も楽しんで、社会化を進めていきましょう。

もくじ

社会化とは?

「これから子犬が過ごしていく社会に、順応するベース作り」をしていく作業です。

犬は私たち人間と同じように、いくつになっても経験からの学習をする動物です。

 

しかし特に、3ヶ月齢くらいまでの子犬は、好奇心に溢れ、何に対しても

不安や恐怖を抱くことが少なく、順応していくため「社会化期」と言われています。

生まれてから親兄弟と一緒に過ごす中で、犬同士のコミュニケーションを学び、

その後、飼い主さんのもとに来て、人との触れ合いや、もの、音などを

体験することで、社会に対しての順応性が増していきます。

 

この社会化期に、限られた環境だけで過ごしていると、成長段階において

初めて見るものや、初めて聞く音などに、過敏に反応するようになってしまいます。

 

しかし、3ヶ月齢を過ぎてからは、徐々に警戒心が現れるようになりますので、

無理になれさせようとするのではなく、子犬の様子を見ながら、

対処していくことも必要になります。

戸惑っているようなら少し様子を見てあげたり、

不安を抱いているようなら少し距離を取ったり、

不快を示しているようならその日はその場を離れても良いでしょう。

 

子犬の学習は固いです。

良かれと思って行った社会化が、逆にトラウマになってしまわないように、

しっかりと子犬の様子を見ながら進めていきましょう。

 

 

社会化はいつから始めれば良い?

できるだけ早く、と言いたいところですが、

子犬を迎い入れてすぐは、環境の変化から子犬自身の免疫力が落ちています。

新しい環境での生活に慣れ、食事・排泄・睡眠のペースが、安定してから始めましょう。

お外に出られない間は?

ワクチンの関係ですぐにお散歩に出られないこともあるでしょう。

社会化は外で行うものと思いがちですが、お家の中でもできることはあります。

 

掃除機をかけてみたり、ドライヤーをかけたり、好きな音楽をかけたり、

飼い主さんが立てる生活音を聞かせることも立派な社会化になっています。

 

また、子犬の体を撫でたり、いろいろなところを触ったり、

暖かいタオルで拭いたり、ブラシをあててみたり、

お手入れの道具を紹介しても良いでしょう。

 

首輪を着けてみたり、リードを着けて引きずってみたりと

お散歩体験をしても良いでしょう。

 

友人を招いて接してもらっても良いでしょうし、

子犬が初めて経験することはなんでも社会化になります。

 

また、抱っこやスリングなどでお散歩して見ても良いでしょう。

 

社会化は何をすればいい?

いろいろなタイプの人と接する機会をつくりましょう

男性・女性・子供・高齢者など、いろいろなタイプの人と接する機会をつくりましょう。

子犬を抱っこしてご近所さんに挨拶がてら、オヤツをあげてもらっても良いでしょうし、

子犬が喜んでいるようなら、抱っこをしてもらっても良いでしょう。

 

しかし、相手の方が犬好きであることを確認しましょう。

苦手な人と接触しても、相手に嫌な思いをさせるだけでなく、

その人の反応や触り方などが、子犬に良い影響を与えるとは限らないからです。

 

また、男性や子供などには、苦手な反応を示す子犬も少なくありません。

子犬の様子を見ながら、丁寧に進めて行きましょう。

 

犬同士で遊ばせる機会をつくりましょう

子犬のうちにできるだけ、他の犬と遊ばせる機会をつくりましょう。

子犬同士の遊びはもちろんのこと、相性の良い成犬と接することも子犬の成長に良い影響を与えます。

 

犬同士じゃないと学べないこともたくさんあるのです。

そしてそれは、私たち人間が思っているより多く、

その子犬にとって、貴重な経験になると思っています。

 

しかし、すべての犬が犬が好きとも限りませんし、性格もさまざまです。

 

犬の社会化はいろいろなものに慣れさせるということだけではなく、

危険な犬や場面を察知し、対処できることも大切です。

相手の犬の様子も確認し、危ないと思ったら、距離をおいたり、

その場を立ち去るなり、危険を回避しましょう。

 

今は、パピーパーティーなども増えてきていますし、

社会化をメインにした犬の幼稚園などもありますので、参加してみても良いでしょう。

 

飼い主さんの生活スタイルによって

飼い主さんが車で移動することが多ければ、車に慣れさせるのも良いでしょうし、

電車移動が多ければ電車、自転車移動が多ければ自転車、と

飼い主さんの生活スタイルによって、経験させることも良いでしょう。

 

今は愛犬と一緒に楽しめるスポーツも増えてきています。

いずれそれらをするために、一緒に見学に行ってみたり、

子犬と飼い主さんの趣味の相性を見てみても良いでしょう。

 

ま、そうなると、一緒に楽しめる犬種を選ぶところから始まりますね。

 

まとめ

子犬の頃は、順応性が高く、いろいろなもの慣れやすいことから、

社会化期にいろいろな経験をさせることは、とても大切です。

しかし、元々の気質や生まれてからの環境によって、そのスピードは様々です。

 

社会化の目的は、これから過ごす社会に順応するベース作りですが、

さまざまな経験が子犬にとって、心地よい経験でなければ、

逆効果になってしまう可能性もあるのです。

 

有効にするためにも、子犬の様子をしっかりみて、

子犬にとって楽しい、嬉しい経験を積ませてあげてくださいね。

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