ドッグトレーニングは必要か?
ドッグトレーニングと聞いて、皆さんはどんなことをイメージするでしょう?
飼い主さんの横にピタッと付いて、歩いていること?
ごはんが置かれても飼い主さんが「よしっ」と言うまで、オスワリして待っていること?
自宅のインターホンが鳴ると、フセマテをしていること?
皆さんそれぞれの、ドッグトレーニングへのイメージがあるかと思います。
ここでは、家庭犬におけるドッグトレーニングについて、その必要性などを
お伝えしていきたいと思います。
もくじ
すべては飼い主さんの考え方次第
例えば、愛犬とお散歩に行く道が広く、人通りも少ないところであれば、
横につけて歩く必要性を感じる人は少ないでしょう。
しかし、人ごみや車の通りが激しいところであれば、危険を回避するためにも、
近くを歩いてもらう必要性を感じるでしょう。
また、自宅のインターホンに吠えたとしても、防音が整っていたり、
教えてもらって助かる!と思う飼い主さんであれば、
愛犬が吠えることを、問題だとは感じないでしょう。
しかし、飼い主さんがうるさいと思ったり、ご近所さんとのつきあい方によっては、
近所迷惑になると思い、犬に吠えることを止めさせたいと考えるでしょう。
このように、ドッグトレーニングと言っても、住んでいる環境や生活スタイルなど、
飼い主さんの考え方によって、その必要性はさまざまなのです。
つまり、飼い主さんの考え方次第で、ドッグトレーニングが必要か否かが決まってくるのです。
ドッグトレーニングとは?
一般的に犬に教える内容と言えば、「オスワリ」「マテ」「オイデ」
などがあげられますが、これらは日常生活に中で、犬にとって何かメリットがあることで、
犬たちは学習していきます。
例えば、オスワリしていたらオヤツがもらえた、飼い主さんのところへ行ったら遊んでもらえた、など。
このように、犬がメリットを感じていれば、学習してくれますし、
教えたいと思ったら、健康であれば、いくつになっても教えることは可能だと思っています。
人と同じで、年齢を重ねれば学習の速度は遅くなりますが、それまで交わしてきた
愛犬との会話(コミュニケーション)でクリアできると思っています。
必要なドッグトレーニングを見極める
溢れる情報の中から必要なものを選ぶ
最近では、犬のしつけやトレーニングについて、調べようと思えばいくらでも情報を得ることができます。
でも、飼い主さんの考え方次第で、その必要性が決まるのであれば、
たくさんの溢れる情報に、振り回されることもないのです。
「○○しなくてはイケない」「○○させるベキである」という情報があったとしても、
それは、その情報を書いた人が、その必要性を感じたということであり、
全ての人がそのトレーニングを必要としているとは、限らないのです。
ときに情報は有難いものですが、すべてを鵜呑みにせず、その情報が、ご自身とご愛犬にとって
必要なか否かを、しっかりと考えてほしいのです。
そして、愛犬のご家族である飼い主さんが、それを必要としないのであれば、それは必要ないのです。
また、必要なトレーニングだと思っても、大切な愛犬にこんな方法はしたくないと思ったら、
違う方法を探せばいい、いくらでも解決策はあると、私は思っています。
よりそイズム®3原則
すべては飼い主さんの考え方次第とお伝えしてきましたが、だからといって、
なんでも自由にさせればいいのか、と言うと、それは違います。
人との共生において、愛犬の命を守るためにも、ルールは必要なのです。
飼い主さんが、情報に振り回されず、ご自身で判断できるように、
日本メンタルドッグコーチ協会では「よりそイズム®三原則」を設けています。
1:社会、他人に迷惑をかけない
2:飼い主、本犬に危険が及ばない ならいいじゃん!ありのままで!
じゃあ、1と2に引っかかったら、どうする?
3:お互いハッピーなら、お願いしよう
1:社会、他人に迷惑をかけない
例えば、お散歩でのマーキング。
犬の習性だからといって、どこでもかしこでも、やっていいってことではないです。
どなたかの玄関先や、ゴミ収集場所など、嫌な思いをする場所は避けたい‥。
思いやりですね。
2:飼い主、本犬に危険が及ばない
例えば、お散歩での引っ張り。
安全な道だと確認できるところは問題ないと思いますが、車の通りが多いところや、
交差点などは危険かもしれません。
飼い主さんとご愛犬の安全を守ってくださいね。
1と2に当てはまらないのであれば、ありのままでいいじゃん!
1と2に当てはまったとき、どうしたら良いのか?
3:お互いハッピーなら、お願いしよう!
犬は、お願いをすると聞いてくれる動物なので、飼い主さんだけではなく、
愛犬にとってもハッピーな方法でお願いしましょう!
先にも述べたように、犬は何かメリットがあれば、喜んでお願いを聞いてくれます。
「○○しないで!」ではなく、「○○してね!」と言うように、
してほしくない行動の代わりに、してほしい行動をお願いしていきましょう。
最後に
ドッグトレーニングという、人間社会のルールに、種の違う犬をはめ込もうとすると、
人も犬も、窮屈な思いをしているのではないかと思っています。
それよりも、人と犬の種の違いを受け入れ、お願いをする。
人にとっては迷惑だと感じることも、犬たちの自然な行動には、
彼らからのメッセージがたくさん詰まっています。
犬たちのメッセージに耳を傾けることで彼らは、その全身をつかって表現してくれるようになり、
言葉なくとも、自然と通じ合えるようになると感じています。
愛犬からのメッセージ、受け取ってますか?
私は、いつでも愛犬たちからのメッセージを、受け取れる飼い主でありたいと思っています。