愛犬が食糞する理由と改善のポイント3つ

愛犬がウンチを食べた!

かわいがっている愛犬がウンチを食べたら、驚きますね!

びっくりして叱ってしまったり、なぜそんなことをしたのかと心配になったり・・

 

今日は、子犬のご相談で意外と多くあがってくる

「食糞」について、お伝えしたいと思います。

 

 

もくじ

なぜ食糞をするの?

母犬は巣穴を清潔に保つため、子犬の排泄物を舐めます。

生まれたての子犬が刺激をしないと排泄物を出さないのはこの為です。

しかし、これをするのは母乳を飲んでいる時期のみ。

 

また、犬の祖先であるオオカミは、草食動物の糞から栄養素を採っていたことから、

健康な動物の糞を食べることは、特に問題はないようです。

 

人にとっては驚くことですが、犬にとっては特別変わったことではありませんので、

叱ったりすることなく、まずは、愛犬のことを理解してあげましょう。

 

育ってきた環境によるもの

食糞する子犬をどこから迎えたか?を伺うと、ほとんどの場合がペットショップです。

ペットショップでガラスケースに入っている子犬は、

早い段階で親兄弟から離されて、ほとんどの時間をガラスケースの中でポツンと過ごします。

 

まだまだ遊びたい盛りの子犬が、退屈に過ごしていると、さっきまでなかったものがある!

何だろうとクンクンし、ぺろぺろし、パクッとする・・

そんなことから始まり、習慣になってしまったのだと予想されます。

 

また、ブリーダーからだっだとしても、食糞をする事実があるなら、

あまり管理の行き届いた環境ではなかったということではないでしょうか?

 

子犬のときから習慣になっていると、なかなか改善が難しいように感じますが、

子犬のせいではないので、気長に取り組んでいきましょう。

 

遊びになっている

食糞をやめさせようと、飼い主さんがウンチを慌てて取りに行くことで、

愛犬と競争になって遊びに発展しているケースも少なくありません。

 

食べて欲しくない気持ちもわかりますので、改善に向かうためにも

まずは落ち着いて、対処をしていきましょう。

 

お腹に虫がいる

放浪していた犬を保護された飼い主さんのお話ですが、

ウンチを食べるので観察したところ、排泄物に虫がいたそうです。

慌てて病院に行って虫下しのお薬を飲ませると、改善しました。

 

寄生虫は自分たちが生き延びていくために、犬に食糞をしてもらう必要があります。

そのため、寄生虫がいるとウンチが美味しくなるようで、いなくなったら改善しました。

 

 

どうやって改善すればいいの?

ウンチをしたあと、ウンチから気をそらし、離れてもらうようにしていきます。

具体的には、「ウンチをしたら、飼い主さんから、ウンチより嬉しいご褒美がもらえる!」と学習してもらうことが大切です。

 

【ポイント】

  1. ウンチより嬉しいご褒美を用意すること!
  2. 見ていてあげること!
  3. ウンチをしたらすぐにご褒美をあげること!

 

1:ウンチより嬉しいご褒美を用意すること!

習慣になっている行動を、違う行動に学習し直してもらうためには、インパクトのあるご褒美を見つけることがポイントです。

普段からあげているものではなく、愛犬が『それ絶対に欲しい!』と思うようなもの、

茹でたササミや焼いたビーフなど、嗜好性の高いもを用意しましょう。

 

2:見ていてあげること!

ウンチをしたら直ぐにご褒美をあげられるように、見ていてあげることが大切です。

ウンチをするタイミングを把握し、さりげなく見ていてあげるようにします。

 

3:ウンチをしたらすぐにご褒美をあげること!

ウンチをしたら、ウンチを片付けることではなく、ウンチから気をそらすことに集中しましょう。

最初のうちは、ウンチと放れたところにオヤツを撒いても良いですし、とにかく、

愛犬の気をウンチからそらすようにしていきます。

 

瞬間的に食べてしまう場合や、近くにいても気にせずウンチができるようなら、

最初のうちは、ウンチをしたら直ぐに口元にオヤツを持っていき、気をそらしたり、

抱っこをしてオヤツを食べてもらっても良いでしょう。

徐々にオヤツの方に気がそらせるようになったら、自分の足で放れてもらいましょう。

 

オヤツを食べている間に、ウンチを片付けます。

時間がかかるようなら、知育玩具にオヤツを入れてあげるのも良いでしょう。

 

ウンチをしているときに、ご褒美を用意しているか気にしたり、

ウンチをしたあとに、飼い主さんのところに来るようになったら、成功です。

 

 

まとめ

食糞という、人にとって驚く行動でも、犬にとっては特別なことではありません。

獣医さんに確認したところ、「自分のウンチであれば大丈夫!」とのことでしたので、

あまり神経質にならず、ウンチより嬉しいご褒美を用意して、気長に続けていきましょう。

 

食糞が習慣になっている場合は、新しい学習が入るまでに時間がかかりますが、

一度、インパクトのあるオヤツで気をそらすことができれば、

放れることが多いと感じていますので、頑張ってみてくださいね。

 

また、年齢と共にしなくなる子、他に楽しいことを見つけるとしなくなる子もいますので、

食糞にこだわらず、楽しいことに目を向けていくのも良いかもしれませんね。

 

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